貿易実務検定B級の内容です。
8-1外国為替相場と外国為替市場
外国為替市場:証券取引所のような場所ではなくてネットワーク全体の仕組みのこと
参加者は銀行や為替ブローカー(機関投資家)→このネットワークのことをインターバンクと呼ぶ
公表相場で対顧客レートを決定:一日一回午前10時に成立する取引をベースにする
8-2直物相場と先物相場
1-直物相場と先物相場
直物相場/SPOT :売買契約成立の当日に受渡決済する!(または時差を考慮し2営業日以内に)
先物相場/FORWARD:売買契約成立の当日には受渡決済をしない。
将来の外貨の売買を前もって予約しておき、指定日(指定期間)に受渡決済をする!
2-直物相場と先物相場の開き(円ドルの場合)
a)ディスカウントとプレミアム
直物相場<先物相場(ドル高):プレミアムpremium(打歩)
直物相場 >先物相場(ドル安):ディスカウントdiscount(割引)
直物相場=先物相場:直先flat,parあるいはevenという
円・ドル相場について直物相場が1米ドル=130円で,3ヵ月物の先物相場が1米ドル=170円のとき,
米ドルは円に対して先高(プレミアム)の状態にあるという。
米国の金利より国内の金利が低いときは、円は先高傾向(ディスカウント相場)になる
※先物予約のコストは輸出入者が負担。
スワップ取引(SWAP TRANSACTION)
受け渡し日の異なる同額通貨の売買を同時に交換的に行う
8-3為替変動リスクの回避
1為替先物予約:為替相場変動リスクを回避して採算を確定する
外貨の受け取りや支払いをするときの相場を前もって予約しておく
銀行はこのような先物取引のためにひとつき~はんつきの先物まで相場を決めてる
予約期日内の予約の実行が義務付けられている
(予約相場より決済日の直物相場のほうが有利な場合も予約相場で取引しなくてはならない;;)
2通貨オプション:売り手と買い手の間で約束した相場=行使価格で通貨の売り買いできる権利のこと。
約束した相場での実行義務がないので、オプションを放棄し直物相場と比べて有利な方を選べる。
権利を確保するための手数料=オプション料(締結時の2営業日後に買い手が支払う)
オプション料を支払って権利を確保する人=オプションの買い手
オプション料を受取って権利を保障する人=オプションの売り手
・輸出企業:ドルプットオプションの購入(ドルを売る権利の確保)
・輸入企業:ドルコールオプションの購入(ドルを買う権利の確保)
3為替マリー/EXCHANGE MARRY: 輸出代金を円貨で受領せず外貨のままで受領して輸入決済に充当する
4LEADS AND LAGS:決済時期を早めたり遅らせたりする。予想はむずかしい
5バイラテラルネッティング/BILATERAL NETTING
本社と海外子会社の2拠点の代金を相殺して差額を決済する。
6マルチネッティング
本社と海外子会社の3拠点の代金を相殺して差額を決済する。
コメント